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CircleCI Server v4.1 の概要

10 months ago1 min read
Server v4.1
サーバー管理者
このページの内容

コンテナランナー

CircleCI Server は、コンプライアンスやセキュリティ上のニーズからファイアウォール内やプライベートクラウド、データセンターでの運用が求められる企業向けのオンプレミス型 CI/CD プラットフォームです。

CircleCI Server は、CircleCI のクラウドサービスと同じ機能を提供しますが、お客様の Kubernetes クラスタ内で動作します。

Server v4.x services architecture
Figure 1. CircleCI Server v4.x のアーキテクチャ

CircleCI Server アプリケーションは、1 つのロードバランサーを使って 4 つのサービスを公開しています。 必要に応じて、ロードバランサーを非公開にし、パブリックインターネットからのアクセスを遮断することも可能です。

サービスポート説明

フロントエンド GUI プロキシおよび API

80、443

Web アプリケーションを公開します

Nomad コントロールプレーン

4647

Nomad クライアントの RPC プロトコルを公開します

出力プロセッサ

8585

Nomad ランナーの出力を取り込む

VM サービス

3000

仮想マシンをプロビジョニングします

このアプリケーションでは、いくつかの外部ポートが公開されています。 これらのポートは、以下の表に記載されている様々な機能に使用されます。

ポート番号プロトコル方向送信元/送信先用途備考

80

TCP

インバウンド

エンドユーザー

HTTP Web アプリケーショントラフィック

443

TCP

インバウンド

エンドユーザー

HTTP Web アプリケーショントラフィック

22

TCP

インバウンド

管理者

SSH

踏み台ホストでのみ必要

64535-65535

TCP

インバウンド

ビルドへの SSH 接続

Nomad クライアントでのみ必要

CircleCI server schedules CI jobs using the Nomad scheduler. Nomad コントロールプレーンは Kubernetes 内で動作します。一方、スケジュールされた CircleCI ジョブの実行を担当する Nomad クライアントは、クラスタ外部にプロビジョニングされます。 CircleCI Server では、Nomad クライアント自体または専用の仮想マシン (VM) で Docker ジョブを実行できます。

ジョブのアーティファクトと出力は、Nomad ジョブからオブジェクトストレージ (S3、GCS、またはその他のサポートされているオプション) に直接送信されます。 オブジェクトストレージには、監査ログやアプリケーションのその他のアイテムも保存されます。そのため、Kubernetes クラスタと Nomad クライアントの両方がオブジェクトストレージにアクセスできる必要があります。

サービス

CircleCI Server v4.x は、以下のサービスで構成されています。 それぞれの説明と、各サービスで障害が発生した場合の影響を以下に示します。

サービスコンポーネント説明障害発生時の影響備考

api-service

アプリコア

GraphQL API を提供します。 この API は、Web フロントエンドのレンダリング データを提供します。

多くの UI 要素 (コンテキストなど) が完全に機能しなくなります。

audit-log-service

アプリコア

監査ログイベントを blob ストレージに長期保存します。

一部のイベントが記録されなくなります。

branch-service

アプリコア

イベントストリームをリッスンするためのサービスです。 ブランチの削除、ジョブの更新、プッシュ、ワークフローの更新を検出します。

builds-service

アプリコア

www-api から取り込みを行い、plans-service、workflows-conductor、orbs-service に送信します。

circleci-mongodb

実行

プライマリ データストア

circleci-postgres

マイクロサービス用データ ストレージ.

circleci-rabbitmq

パイプラインと実行

ワークフロー メッセージ、テスト結果、使用状況、cron、出力、通知、スケジューラーのキュー.

circleci-redis

実行

リクエストのキャッシュおよびレート制限の計算のために、一時的なデータ (ビルドログなど) をキャッシュします。

キャッシュを適切に行えない場合、VCS の呼び出しが多くなり VCS からレート制限を適用されることがあります。

circleci-telegraf

Telegraf は StatsD メトリクスを収集します。 CircleCI サービスのホワイトボックスメトリクスはすべて、StatsD メトリクスを発行します。これらは Telegraf に送信されますが、他の場所 (Datadog や Prometheus など) にエクスポートするように設定することもできます。

circleci-vault

シークレット用にサービスとしての暗号化と復号化を実行する HashiCorp Vault

contexts-service

アプリコア

暗号化されたコンテキストを保存、提供します。

コンテキストを使用するすべてのビルドが失敗するようになります。

cron-service

パイプライン

スケジュールされたワークフローをトリガーします。

スケジュールされたワークフローが実行されなくなります。

dispatcher

実行

ジョブをタスクに分割し、実行用にスケジューラーに送信します。

Nomad にジョブが送信されなくなります。 run キューのサイズは増加しますが、著しいデータ損失が起こることはありません。

distributor-*

アプリコア

ビルドリクセストの受け入れや適切なキューへのジョブの配布を行います。

domain-service

アプリコア

CircleCI ドメイン モデルに関する情報を保存、提供します。 アクセス許可および API と連携しています。

ワークフローを開始できなくなります。 一部の REST API 呼び出しが失敗し、CircleCI UI で 500 エラーが発生する可能性があります。 LDAP 認証を使用している場合、すべてのログインが失敗するようになります。

frontend

フロントエンド

CircleCI Web アプリと www-api プロキシ です。

UI と REST API が利用できなくなります。GitHub/GitHub Enterprise からジョブがトリガーされなくなります。 ビルドの実行はできますが、情報は更新されません。

1 秒あたりのリクエスト レート上限は 150、ユーザー 1 人あたりの瞬間リクエスト レート上限は 300 です。

insights-service

メトリクス

エクスポートおよび分析のためのビルドおよび使用状況のメトリクスを集約するサービスです。

Kong

アプリコア

API の管理

legacy-notifier

アプリコア

外部サービス (Slack、メールなど) への通知を処理します。

NGINX

アプリコア/ フロントエンド

トラフィックのリダレクトと受信を処理します。

nomad-autoscaler

Nomad

AWS および GCP 環境での Nomad クラスタのスケーリングを管理します。

nomad-server

Nomad

Nomad クライアントの管理を行います。

orb-service

パイプライン

Orb レジストリと設定ファイルの間の通信を処理します。

output-processor

実行

ジョブの出力とステータスの更新を受け取り、MongoDB に書き込みます。 また、キャッシュとワークスペースにアクセスし、キャッシュ、ワークスペース、アーティファクト、テスト結果を保存するための API を実行中のジョブに提供します。

permissions-service

アプリコア

CircleCI のアクセス権インターフェイスを提供します。

ワークフローを開始できなくなります。 一部の REST API 呼び出しが失敗し、CircleCI UI で 500 エラーが発生する可能性があります。

scheduler

実行

受信したタスクを実行します。 Nomad サーバーと連携しています。

Nomad にジョブが送信されなくなります。 run キューのサイズは増加しますが、著しいデータ損失が起こることはありません。

socketi

フロントエンド

Websockets サーバー

telegraf

メトリクス

メトリクスの集まりです。

test-results-service

実行

テスト結果ファイルを解析してデータを保存します。

ジョブのテストの失敗や時間に関するデータが生成されなくなります。 サービスが再起動するとバックフィルが行われます。

vm-gc

コンピューティング管理

古いマシンやリモート Docker インスタンスを定期的に確認し、vm-service にそれらの削除をリクエストします。

このサービスを再起動するまで、古い vm-service インスタンスが破棄されなくなる可能性があります。

vm-scaler

マシン

マシンとリモート Docker ジョブの実行用にプロビジョニングするインスタンス数を増やすように、vm-service に定期的にリクエストします。

マシンとリモート Docker 用の VM インスタンスがプロビジョニングされなくなり、容量不足でジョブとそれらの Executor を実行できなくなる可能性があります。

EKS と GKE ではオーバーレイが異なります。

vm-service

マシン

利用可能な vm-service インスタンスのインベントリ管理と、新しいインスタンスのプロビジョニングを行います。

マシンまたはリモート Docker を使用するジョブが失敗するようになります。

web-ui-*

フロントエンド

フロントエンド Web アプリケーションの GUI のレンダリングに使用するマイクロ フロントエンド (MFE) サービスです。

各サービス ページを読み込むことができなくなります。 たとえば、web-ui-server-admin で障害が発生した場合、CircleCI Server の管理者ページを読み込めなくなります。

MFE は、app.<my domain here> での Web アプリケーションのレンダリングに使用されます。

webhook-service

アプリコア

ステータスの管理やイベントの処理など、すべての Webhook に対応するサービスです。

workflows-conductor-event-consumer

パイプライン

パイプラインを実行するために VCS から情報を取得します。

VCS に変更があっても、新しいパイプラインが実行されなくなります。

workflows-conductor-grpc

パイプライン

gRPC 経由での情報の変換を支援します。

プラットフォーム

CircleCI Server は、Kubernetes クラスタ内でのデプロイを想定しています。 仮想マシンサービス(VMサービス)により、独自の EKS や GKE を活用して VM イメージを動的に作成することができます。

EKS または GKE 以外でインストールする場合は、一部のマシンビルドと同じ機能を利用するために追加作業が必要です。 CircleCI ランナーを設定することで、VM サービスと同じ機能を、より幅広い OS およびマシンタイプ (MacOS など) で利用できるようになります。

CircleCI では、インストールするプラットフォームを幅広くサポートできるよう最善を尽くしています。 可能な限り環境に依存しないソリューションを使用しています。 ただし、すべてのプラットフォームやオプションをテストしているわけではありません。 そのため、テスト済み環境のリストを提供しており、継続的に拡大していく予定です。

環境ステータス備考

EKS

Tested

GKE

Tested

Azure

テスト未実施

Minio の Azure ゲートウェイとランナーで動作する必要があります。

Digital Ocean

テスト未実施

Minio Digital Ocean ゲートウェイとランナーで動作する必要があります。

OpenShift

テスト未実施

動作しないことが分かっています。

Rancher

テスト未実施

Minio とランナーで動作する必要があります。


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