CircleCI Server v2.18 の新機能
CircleCI Server v2.18 の機能強化や不具合修正についてまとめます。 パッチ リリースを含むすべての変更の一覧は、変更履歴でご確認ください。 お使いの CircleCI Server を v2.17.x から v2.18 にアップグレードする手順については、アップグレード ガイドをご覧ください。
アップグレードの要件
警告: 任意の時点で組織の名前を変更していた場合は、アップグレード プロセスを開始する前に、スクリプトを実行する必要があります。
注意事項とベスト プラクティス
- Services マシンには最低 32 GB の RAM が必要になりました。
- Redis の構成を一部変更しました。 Redis を外部処理化している場合は、構成を更新する必要があります。 担当のカスタマー サクセス マネージャーまでお問い合わせください。
- 対応する Postgres バージョンを変更したため、postgreSQL v9.5.16 以降が必要です。 PostgreSQL を外部処理化している場合は、バージョン 2.17.x のうちに更新してから、2.18 にアップグレードしてください。
バージョン 2.18 の新機能
- コンテキストにセキュリティ グループを追加することで、実行時に環境変数の使用を制約できるようになりました。 セキュリティ グループは、GitHub チームまたは LDAP グループとして定義されます。 コンテキストにセキュリティ グループを追加すると、そのセキュリティ グループのメンバーである CircleCI ユーザーのみが、コンテキストの環境変数にアクセスまたは環境変数を使用できます。 詳細については、コンテキストの制約に関するガイドをご覧ください。
- AWS の外部でストレージ ドライバーを実行しているお客様は、ビルド アーティファクトを検索する際のルーティング時間が改善されます。
- CircleCI からの出力を取得するメトリクスをカスタマイズできるようになりました。 手順とオプションについては、カスタム メトリクスに関するガイドをご覧ください。 以下は、カスタム メトリクスを有効にしている場合にデフォルトで含まれるメトリクスの一覧です。
メトリクス名 | 説明 |
---|---|
circle.backend.action.upload-artifact-error |
アーティファクトのアップロードに失敗した回数 |
circle.build-queue.runnable.builds |
システムを移動するビルドのうち実行可能と見なされるものの数 |
circle.dispatcher.find-containers-failed |
1.0 のビルドの数 |
circle.github.api_call |
CircleCI が GitHub に対して実行している API 呼び出しの回数 |
circle.http.request |
CircleCi のリクエストへの応答コード |
circle.nomad.client_agent.* |
Nomad クライアントのメトリクス |
circle.nomad.server_agent.* |
存在する Nomad サーバーの数 |
circle.run-queue.latency |
実行可能なビルドが待機している時間 |
circle.state.container-builder-ratio |
Builder ごとのコンテナの数 (1.0 のみ) |
circle.state.lxc-available |
利用可能なコンテナの数 (1.0 のみ) |
circle.state.lxc-reserved |
予約/使用中のコンテナの数 (1.0 のみ) |
circleci.cron-service.messaging.handle-message |
cron-service によって処理される RabbitMQ メッセージのタイミングと数 |
circleci.grpc-response |
grpc システムが呼び出すシステムの待機時間 |
- リモート Docker と machine Executor のジョブに個別の AMI を利用できるようになりました。 以前は、両方で 1 つのカスタム AMI を使用するオプションを提供していましたが、v2.18 ではカスタマイズを拡張し、ユーザーがバージョンや依存関係をより細かく制御して、個々の CI/CD ニーズを満たせるようになりました。 詳細は、VM サービスのガイドをご覧ください。
バージョン 2.18 での修正点
- コンテキストと組織の名前変更に関して、追加の修正を行いました。
- ボリュームのアタッチに失敗してリモート Docker/
machine
インスタンスをスピンアップできないことがある問題を修正しました。 - jira.com サブドメインを持つ JIRA インスタンスに CircleCI インテグレーションをインストールできない問題を修正しました。
- 組織の名前を変更した後でもワークフローのページが古いリポジトリを指す問題を修正しました。
- ワークフローの UI がデータを自動的に更新できない問題を修正しました。
- UI でタイム アウトが発生する場合のコンテキストの読み込み時間を改善しました。
- コンテキストによってビルドが CIRCLE_BUG を返すことがある問題を修正しました。