CircleCI Server v2.17 の新機能
CircleCI Server version 2.x は、リリースのサポートが終了しています。 リリースがサポートされているバージョンへのアップグレードについては、お客様のアカウントチームにご相談ください。
このドキュメントでは、CircleCI Server v2.17 の機能や注意事項についてまとめています。 パッチリリースを含むすべての変更の一覧は、 更新履歴でご確認ください。
バージョン 2.17. の新機能
- ワークフローで Slack インテグレーションが利用できるようになりました。 ユーザーは、ワークフローの完了時に Slack 通知を受信するよう選択できます。
- CircleCI 環境へのアクセスを許可する組織を、管理者が制限できるようになりました。 この機能を有効化する方法の詳細については、2.17 の操作マニュアルのユーザー管理セクションを参照してください。
- 名称が変更された組織のフローを変更しました。 これにより、名称が変更された組織は今後エラーが発生しないようになります。 このユース ケースで回避策を適用していたユーザーは、今後その回避策は不要となります。
- ワークフローが占有する DB スペースが減り、管理が容易になります。
- GraphQL API の直前のキャッシュ改善し、全体的なパフォーマンスを改善しました。
- リクエスト時に Nomad クライアントの容量飽和を避けるために、バックプレッシャー制御を追加しました。これにより、既存の Nomad クラスターのパフォーマンスが向上します。
バージョン 2.17 での修正点
- GitHub API 応答処理と Web フック処理に関連するいくつかのバグを修正しました。
- Services マシンを再起動したときのスケジュール済みワークフローに関する問題を修正しました。
- 外部処理化するときのスケジュール済みワークフローの RabbitMQ ホスト名の変更について修正しました。
- 名前のないコンテキストを作成できなくなりました。 名前のないコンテキストを使用している場合は、既存の実行環境からアクセスできなくなります。
- メモリ不足エラーを回避するために、大量のビルド出力とテスト結果 XML の処理を最適化しました。
- CIRCLE_PULL_REQUEST 環境変数は、複数のフォークからビルドする際、すべてのケースで正しく設定されていませんでしたが、 これを修正しました。 これを修正しました。
- メッセージに [ci skip] を含むコミットの一部がいまだにビルドされていたバグを修正しました。
- ジョブが失敗した後に infrastructure_failure が発生するとワークフローがスタックするバグを修正しました。
- 同じ Nomad クライアントでの Docker ネットワークの重複が引き起こされるバグを修正しました (machine: true かつ vm-provider=on_host を使用してビルドを実行している場合)。
- ローカル ストレージを使用する際のパフォーマンスを改善しました。 以前は、デフォルト オプションの S3 ではなくローカル ストレージを使用すると、キャッシュの問題が発生していました (管理コンソールのストレージ ドライバー オプションで [None (なし)] を選択)。
- Github の API にエラー チェックおよびバリデーション処理を追加して、既存のリストコミットエンドポイントで問題が発生しないようにしました。
- Datadog API トークン フィールドはプレーン テキストで保存されていましたが、パスワード フィールドとして設定されるようになりました。
- ワークフローの多数のジョブへのファンアウトが制限されていた問題を修正しました。
バージョン 2.17 での更新点
-
AWS 向け Ubuntu 16.04 をベースとする新しい Machine Executor AMI を導入しました。 Docker 18.09.3 がインストールされた Ubuntu 16.04 では、apt-daily サービスと apt-daily-upgrade サービスが無効になっています。 正式に切り替える前に、以下の AMI でお試しになることを強くお勧めします。 新しいイメージは以下のとおりです。
Ap-northeast-1:ami-0e49af0659db9fc5d, Ap-northeast-2:ami-03e485694bc2da249, Ap-south-1:ami-050370e57dfc6574a, Ap-southeast-1:ami-0a75ff7b28897268c Ap-southeast-2:ami-072b1b45245549586, Ca-central-1:ami-0e44086f0f518ad2d, Eu-central-1:ami-09cbcfe446101b4ea, Eu-west-1:ami-0d1cbc2cc3075510a, Eu-west-2:ami-0bd22dcdc30fa260b, Sa-east-1:ami-038596d5a4fc9893b, Us-east-1:ami-0843ca047684abe87, Us-east-2:ami-03d60a35576647f63, Us-west-1:ami-06f6efb13d9ccf93d, us-west-2:ami-0b5b8ad02f405a909
以下を置き換えます。
Ap-northeast-1:ami-cbe000ad ap-northeast-2:ami-629b420c, Ap-south-1:ami-97bac2f8 ap-southeast-1:ami-63b22100, Ap-southeast-2:ami-dd6c73be, Ca-central-1:ami-d02c93b4, Eu-central-1:ami-b243eedd eu-west-1:ami-61de3718, Eu-west-2:ami-904e5ff4, Sa-east-1:ami-c22057ae, Us-east-1:ami-05b6e77e, Us-east-2:ami-9b4161fe, Us-west-1:ami-efc9e08f, us-west-2:ami-ce8c94b7
- 現時点のベスト プラクティスは、32 GB 以上の RAM を備えた Services マシンを使用することです。 v2.18 からは、32 GB 以上の RAM が必須となります。 推奨事項については、 こちらのドキュメントをご覧ください。
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ソフトウェア パッケージを以下のバージョンに更新しました。 現時点では、外部処理化された環境において更新の必要はありませんが、v2.18 のリリース時は必須となります。
- Vault 1.1.2
- Mongo 3.6.12-xenial
- Redis 4.0.14
- CircleCI 2.0 から 1.0 のシングル ボックス オプションを削除しています。 1.0 のビルドイメージに重大な脆弱性がいくつか見つかったため、長らくトライアルでの使用を推奨していません。 ワークフローに確実に必要な場合はご連絡ください。 なお、クラスター モードで 1.0 を実行しているユーザーには影響しません。
CircleCI Server v2.17 への更新手順
CircleCI Server v2.17 に更新する手順は次のとおりです。
- 後から必要に応じてロールバックできるよう、お使いの環境のスナップショットを取得します (任意ですが推奨の手順です)。
- Docker v17.12.1 を実行していることを確認し、必要に応じて更新します。
- Replicated を v2.34.1 に更新します (後述のセクションを参照)。
- 管理コンソール ダッシュボード (
<your-circleci-hostname>.com:8800
) にアクセスし、v2.17 へのアップグレードを選択します。
ロールバック用スナップショットの作成
お使いの環境のスナップショットを取得するには、以下のとおり実行します。
- 管理コンソール (
<circleci-hostname>.com:8800
) にアクセスし、[Stop Now (今すぐ停止)] をクリックして CircleCI サービスマシンの実行を停止します。 nomad status
を実行して、Nomad クライアントでジョブが実行されていないことを確認します。- AWS EC2 管理コンソールにアクセスし、Services マシンのインスタンスを選択します。
- [Actions (アクション)] > [Image (イメージ)] > [Create Image (イメージの作成)] の順に選択します。 ダウンタイムを回避する場合は、このときに [No reboot (再起動なし)] オプションを選択します。 ここでのイメージ作成では、お使いの環境を復元するための新しい EC2 インスタンスとして簡単に起動できる AMI を作成します。 メモ: AWS API を使用すると、このプロセスを自動化することも可能です。 以後の AMI/スナップショットは、最後に取得したスナップショットからの差分 (変更されたブロック) と同じ大きさであるため、頻繁にスナップショットを作成しても、ストレージ コストが必ず大きくなるわけではありません。 詳細については、Amazon の EBS スナップショットの請求に関するドキュメントをご覧ください。 スナップショットを取得したら、Services マシンに自由に変更を加えることができます。
ロールバックが必要になった場合は、 バックアップからのリストアに関するガイドをご覧ください。
Replicated の更新
前提条件
- Ubuntu 14.04 または 16.04 ベースの環境を使用していること
- サービスマシンで Replicated バージョン 2.10.3 以降を実行していること
- replicated –version
- お使いの環境が孤立しておらず、インターネットにアクセスできること
- Services マシン上ですべての手順が完了していること
- サーバーの更新履歴をご覧になり、どのバージョンの Replicated への更新が必要か確認してください。
Replicated を更新するための準備
Replicated バージョンの更新を実行する前に、 バックアップ手順に従ってデータをバックアップします。
- 以下のコマンドで CircleCI アプリケーションを停止させます。
replicatedctl app stop
アプリケーションのシャットダウンには数分かかります。 管理ダッシュボードを確認して、ステータスが [Stopped (停止)] になってから続行してください。 以下のコマンドを実行してアプリケーションのステータスを表示する方法もあります。
replicatedctl app status inspect
以下のように出力されます。
[
{
"AppID": "edd9471be0bc4ea04dfca94718ddf621",
"Sequence": 2439,
"State": "stopped",
"DesiredState": "stopped",
"Error": "",
"IsCancellable": false,
"IsTransitioning": false,
"LastModifiedAt": "2018-10-23T22:00:21.314987894Z"
}
]
- Replicated の更新を成功させるには、Docker を推奨バージョン 17.12.1 に更新する必要があります。
sudo apt-get install docker-ce=17.12.1~ce-0~ubuntu
- 以下のコマンドを使用して Docker のバージョンを固定します。
sudo apt-mark hold docker-ce
Replicated の更新
以下のように更新スクリプトを実行して、Replicated の更新を実行します。
curl -sSL "https://get.replicated.com/docker?replicated_tag=2.34.1" | sudo bash
Replicated と Docker の両方のバージョンをチェックしてください。
以下のように出力されます。
replicatedctl version # 2.34.1
docker -v # 17.12.1
以下のコマンドでアプリケーションを再起動します。
replicatedctl app start
アプリケーションのスピンアップには数分かかります。 以下のコマンドを実行するか、管理ダッシュボードにアクセスして進行状況を確認できます。
replicatedctl app status inspect
以下のように出力されます。
[
{
"AppID": "edd9471be0bc4ea04dfca94718ddf621",
"Sequence": 2439,
"State": "started",
"DesiredState": "started",
"Error": "",
"IsCancellable": true,
"IsTransitioning": true,
"LastModifiedAt": "2018-10-23T22:04:05.00374451Z"
}
]
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