テクノロジー配信について高いパフォーマンスを発揮できるのは、どのようなチームでしょうか。そして、自分たちのチームが順調かどうかはどう判断すればよいのでしょうか。テクノロジー デリバリー チームのパフォーマンスに関しては、さまざまなレポートや調査結果が公開されており (Puppet State of DevOps Report 2019, 2019 Accelerate State of DevOpsなど)、パフォーマンスの高さを判断するための指標が定義されています。そこで CircleCI では、プラットフォーム上に存在する膨大なデータを用いて分析し、さまざまなチームが実際にどのくらいのレベルでテクノロジー配信を行っているのかを調べました。CircleCI の CI/CD クラウド プラットフォームでは、4 万を超える組織、15 万以上のプロジェクトで 1 日あたり 160 万以上のジョブが実行されています。分析するデータは 3,000 万件のワークフローから取得し、その結果をレポートや調査結果に記されている業界標準と比較しました。
今回の調査では、継続的インテグレーション (CI)によって、チームが高いパフォーマンスを発揮するための道が開けることがわかりました。
- CI を採用しているチームはワークフローの実行時間が短く、全ワークフローの 80% が 10 分未満で終了しています。
- CI を採用しているチームはワークフローを正常に保って作業を継続しており、全修復作業の 50% が 1 時間以内に完了しています。
- 修復作業の 25% が 10 分以内に完了している
- 50% の組織が 1 回で修復を済ませている
- ツールの機能に合わせてビジネスの要件を妥協しているわけではなく、ビジネスのニーズを満たす効率的な CI ツールが提供されています。パイプラインは柔軟性が高く、変更しても正常に機能します。90 日間の調査期間中、50% のプロジェクトでは、パイプラインを変更しても一度も失敗しませんでした。
- エンジニアリングを成功に導くための道を模索しているなら、CI に重点を置くことで成果が得られるでしょう。
CircleCI を利用しているチームは、確かな信頼性でスピーディに配信を行っています。これこそ、パフォーマンスの高い開発チームの目指すべき姿と言えるでしょう。CI とは信頼性を高め、自動化することなのです。
CircleCI によってチームのパフォーマンスが上がるのか、それともパフォーマンスの高いチームが CircleCI を選んでいるのかはまだ議論の余地がありますが、CI の実践に取り組んでいるチームが一貫性と信頼性を維持しながら迅速に最適なソフトウェアを開発しているという点ははっきりしています。
CI は広く採用されている堅実な手法ですが、実践するのは簡単なことではありません。また、優れたソフトウェアを配信することも簡単ではありません。しかし、今回の調査では嬉しい事実も判明しました。それは、CI に取り組む平均的なチームがテクノロジー デリバリー チームの中でも特に高いパフォーマンスを発揮していることです。皆さんのチームに世界最高の DevOps 実践者がいなくても、優れた開発チームになって成果を挙げることは可能です。1 日に 1,000 回デプロイする必要も、インフラストラクチャに毎月 100 万ドル支出する必要もありません。CI/CD の実践に踏み出し、しっかり取り組むことが、エンジニアリングを成功に導く確かな道となります。
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