GitHub は本日、GitHub ActionsCI/CD 対応に拡張することを発表しました。この機能拡張は、いつか実施されるだろうと CircleCI がかねてより予期していたものです。私たちの長年にわたるパートナー GitHub が CI/CD 分野に参入したことに歓迎の意を表したいと思います。

CI/CDは、ソフトウェア チームにとってきわめて重要なテーマです。CI/CD パイプラインはデリバリー パイプラインの中核であり、コントロール センターの役割も担っています。多くのエンジニアリング チームが DevOps やデジタル トランスフォーメーションに取り組む一方、世界はますます複雑化し、相互接続が進んでいます。セキュリティは開発作業に組み込まれ、本番稼働後もテストは続くようになりました。サーバーレス、デプロイレス、GitOps、NoOps などの手法が登場し、デリバリー分野でも新たな動きが目まぐるしい勢いで進み、どのチームも追いつくだけで精一杯です (それこそが未来、ということでしょうか)。

また CircleCI は、開発者の成長とイノベーションの発展にオープンなエコシステムがいかに寄与しているかを実感しています。現在構築されている成果物の複雑性や可能性、さらには未来の技術まで、すべてを網羅してモデル化することなど、たった 1 社のベンダーの力だけでは実現できません。あらゆるものが急速に変化しているときに大切なのは、柔軟性と俊敏な適応力です。ツールチェーンにがんじがらめにされてしまえば、成功は遠のくばかりでしょう。

CI/CD への取り組みもまた一筋縄ではいかないものです。CircleCI は 9 年以上にわたり、構想から配信までの開発プロセス全体において数多くのチームをサポートしてきました。その中で、CI/CD 市場に参入する組織、撤退する組織を、あらゆる大手クラウド企業を含め、いくつも目にしてきました。利用されたビルドが 5 億回を超え、CI/CD 分野でも息の長い企業に分類される CircleCI は、引き続き最高の製品、チーム、サービスをお客様にお届けするべく努めてまいります。

2 週間前にシリーズ D での 5,600 万ドルの資金調達を発表した際、CircleCI および CircleCI のお客様に向けた計画を再確認しました。その 4 つの重要ポイントを改めて紹介いたします。

-CI/CD への集中的投資を継続する。 CircleCI の最優先事項は、拡張性とパフォーマンスに優れた、インテリジェントな CI/CD プロセスを実現することです。私たちは昨日、Docker、Linux、Android、macOS の既存サポートをさらに拡充する、Windows ビルド環境の提供を開始いたしました。また、CI/CD プロセスを最大限に活用し制御していただくために、リソース クラス、柔軟なパイプラインとワークフローへの投資にも引き続き力を入れています。

-お客様がお使いのツールと連携できるよう CircleCI の柔軟性を高めると共に、Orb と API によって拡張性を強化する。 開発者の能力は、孤立した環境では最大限に発揮されません。これはツールでも同様です。CircleCI は引き続き、お客様が最も使い慣れたコード ストレージを活かせる連携機能の構築、オープンで拡張性のあるエンドポイントの開発、Orb を利用した構成共有の機会実現に取り組んでまいります。お客様が必要とするすべてのツールとサービスに接続できるようになれば、よりスピーディで、より安全な作業環境が実現されるはずです。

-CircleCI が 9 年以上にわたり蓄積してきたデータを活用し、デリバリー パイプラインの正常性に関する分析情報とインサイトの提供を強化する。 CircleCI には、構想から配信までコードを作り上げる過程について豊富なデータが蓄積されています。今後はこれらのデータをさらに活用していきます。ビルドに関する指標へのアクセスをさらに充実させ、最終的にはパイプラインのインテリジェントな自動化を構築する計画です。

-エンタープライズ環境のチームに必要なコントロールを備えた、開発者にとって最高のツールを提供する。 CircleCI では開発者を中心に据えて製品を設計しており、シームレスなデリバリー パイプラインを提供することは CircleCI の使命です。私たちは、お客様と共に成長を続ける中で、大規模チームが必要とするコントロールや、プロフェッショナル向けツールにふさわしいサポート、ガイダンス、意識向上にも投資していきます。

現在 CircleCI は、クラウドとファイアウォールの内側を問わず、Windows、Docker、Linux、macOS で月間 3,000 万件以上のジョブを実行し、この数はなおも増え続けています。サンフランシスコ、ボストン、デンバー、トロント、東京、ヨーロッパを拠点に、250 人以上のグローバル チームが製品、エンジニアリング、サポート、アカウント管理を担当しており、そのうちの 30%は世界中からリモート ワークで作業しています。CircleCI は、CI/CD をさらに進化させ、世界中のチームが構想から配信へと到達するためのサポートを提供することが、私たちの何よりも大切な存在意義だと考えています。