CircleCI のローカル CLI のインストール
概要
CircleCI コマンドラインインターフェース (CLI) を使用すると、CircleCI の高度でパワフルなツールをターミナルで使えるようになります。 CLI は、クラウド版と Server v3.x 以上のインストールでサポートされます。 Server v2.x をご利用のお客様は、 旧バージョンの CLI インストールのセクションをお読みください。
CLI を使用すると、以下のような作業が行えます。
- CI の設定ファイルのデバッグとバリデーション
- ローカルでのジョブの実行
- CircleCI API のクエリ
- Orb の作成、パブリッシュ、表示、管理
- コンテキストの管理
このページでは、CircleCI CLI のインストールと使用方法について説明します。 CI/CD と CircleCI のコンセプトに関する基本的な知識があることを前提としています。 CircleCI アカウントとサポート対象の VCS のアカウントを用意し、ターミナルを開いたら準備は完了です。
インストール
CircleCI CLI のインストールには複数の方法があります。
通常、CircleCI CLI のインストールには、以下のセクションで説明するパッケージマネージャーのいずれかを使うことをお勧めします。
Linux: Snap を使用したインストール
以下のコマンドを実行すると、CircleCI CLI、Docker と共に、 Snap パッケージに付属のセキュリティ機能と自動更新機能がインストールされます。
sudo snap install docker circleci
sudo snap connect circleci:docker docker
Snap パッケージを使って CLI をインストールする場合、この Docker コマンドでは、以前にインストールした Docker のバージョンではなく、Docker Snap が使用されます。 セキュリティ上の理由から、Snap パッケージは $HOME
内でしかファイルを読み書きできません。
macOS: Homebrew を使用したインストール
macOS で Homebrew を使用している場合は、以下のコマンドで CLI をインストールできます。
brew install circleci
Mac 版の Docker をインストールされている場合は、代わりに以下のコマンドを使用します。
brew install --ignore-dependencies circleci
Windows: Chocolatey を使用したインストール
Windows ユーザー向けには、 Chocolatey パッケージを提供しています。
choco install circleci-cli -y
その他のインストール方法
Mac と Linux の場合
curl -fLSs https://raw.githubusercontent.com/CircleCI-Public/circleci-cli/master/install.sh | bash
CircleCI の CLI ツールは、デフォルトで /usr/local/bin
ディレクトリにインストールされます。 /usr/local/bin
への書き込みアクセス権を持っていない場合は、上記コマンドのパイプと bash
の間に sudo
を挿入して実行する必要があります。
curl -fLSs https://raw.githubusercontent.com/CircleCI-Public/circleci-cli/master/install.sh | sudo bash
bash を呼び出す際に DESTDIR
環境変数を定義して、別の場所にインストールすることも可能です。
curl -fLSs https://raw.githubusercontent.com/CircleCI-Public/circleci-cli/master/install.sh | DESTDIR=/opt/bin bash
手動でのインストール
CLI を手動でダウンロードしてインストールする場合は、 GitHub のリリースページをご確認ください。 システム上の特定のパスに CLI をインストールしたい場合は、この方法が最適です。
CLI の更新
更新の有無を手動で確認するだけでインストールを行わない場合は、次のコマンドを使用します。
circleci update check
Linux と Windows のインストールでは、次のコマンドを使用して CLI の最新バージョンに更新できます。
circleci update
Homebrew を使用した macOS インストールの場合は、次のコマンドを実行して更新する必要があります。
brew upgrade circleci
旧バージョンの CLI の更新
CLI の最新バージョンは CircleCI パブリックオープンソースプロジェクトです。 旧バージョンの CLI をインストールしている場合は、以下のコマンドを実行して更新を行い、最新バージョンの CLI に切り替えてください。
circleci update
circleci switch
インストールディレクトリ /usr/local/bin
への書き込みアクセス権が付与されていないユーザーがこのコマンドを実行すると、sudo
を使用するように求められることがあります。
CLI の設定
CLI を使用する前に、 Personal API Token タブで CircleCI の API トークンを生成する必要があります。 トークンを取得したら、以下を実行して CLI を設定します。
circleci setup
このコマンドを実行すると、設定を行うように求められます。 クラウド版 CircleCI で CLI を使用している場合は、デフォルトの CircleCI ホストを使用します。 CircleCI Server を使用している場合は、値をインストール用のアドレスに変更します (例: circleci.your-org.com)。
CircleCI の設定ファイルのバリデーション
CLI を使用して設定をローカルでバリデーションすると、.circleci/config.yml
をテストするために追加のコミットをプッシュする必要がなくなります。
設定をバリデーションするには、.circleci/config.yml
ファイルがあるディレクトリに移動し、以下を実行します。
circleci config validate
# Config file at .circleci/config.yml is valid
アンインストール
CircleCI CLI のアンインストールに使用するコマンドは、元のインストール方法によって異なります。
Snap を使用した Linux の場合:
sudo snap remove circleci
Homebrew を使用した macOS の場合:
brew uninstall circleci
Chocolatey を使用した Windows の場合:
choco uninstall circleci-cli -y --remove dependencies
curl を使用したアンインストール: circleci
実行可能ファイルを usr/local/bin
から削除します。
CircleCI Server v2.x での CLI の使用
現在、macOS と Linux のディストリビューションでは、CircleCI Server v2.x インストール環境で実行できるのは旧バージョンの CircleCI CLI のみです。 旧バージョンの CLI をインストールするには、次の手順を実行します。
- Docker のインストール手順に従って、Docker をインストールし、設定します。
- 以下のコマンドを実行して、CLI をインストールします。
$ curl -o /usr/local/bin/circleci https://circle-downloads.s3.amazonaws.com/releases/build_agent_wrapper/circleci && chmod +x /usr/local/bin/circleci
CLI (circleci
) は /usr/local/bin
ディレクトリにダウンロードされます。 /usr/local/bin
への書き込みアクセス権を持っていない場合は、上記のコマンドを sudo
で実行する必要がある場合があります。 CLI はアップデートの有無を自動的に確認し、アップデートがあった場合はメッセージが表示されます。