はじめに

今では当たり前のように耳にする、デジタルトランスフォーメーション(DX)をみなさんはどれほどご存知でしょうか?大企業から中小企業まで幅広く認知されている中でうまく行動に移せない、間違った認識をしてしまってはいないでしょうか?

日々の生活では、当たり前に使っている、インターネットやスマートデバイスの普及により、人々の生活は一変しました。メールやチャット、ソーシャルメディア、ゲーム、オンラインショッピング、地図、その他アプリをスマートフォンで使うのは当たり前になっています。デジタルの世界と人々の生活は切り離せなくなっています。最近では、日本政府の DX 化を進めるための人材募集やデジタル庁の新設などがありましたね。

今回は、DX の重要性について改めてお伝えさせていただきます。

DX (Digital Transformation) とは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)のはじまりは、スウェーデンにある、ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した概念です(参考元)。提唱されてから17年ほど経ちましたが、今では、ビジネスや日々の生活、CM でも流れているくらい一般的に浸透してきていますよね。DX が進むことにより様々な変化が生まれるとされています。社会システム、インフラ、組織体制、業務内容などがあげられます。では、なぜ DX によりここまで大きな変化が起きるのかについては、DX の定義を理解する必要があります。次のセクションをご覧ください。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義

DXの定義は、組織によって解釈が若干違いますが、参考として、IT 専門調査会社である IDC Japan の用語解説一覧によると次のように定義しています。

「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォームを利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立することを指す。」 IDC Japan

また、経済産業省の DX 推進ガイドラインによると次のように定義しています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」 経済産業省

もう少しシンプルに言い換えると、デジタル技術を活用して、人々の生活やビジネス面における活動をより良いものに変えるという意味で使われていることが多いようです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目される理由

すでに多くの日本企業や政府が注目している DX ですが、なぜここまで注目されているのでしょうか?上記にも記載しましたが、経済産業省では、DX を推進するために「DX 推進ガイドライン」を資料としてまとめていますし、これ以外にも複数のDXに関する報告書があります。その背景としてあるのが、日本の競争力、業務効率化、生産性などに関係していると考えられます。

日本のDX 化は他国と比較すると、残念ながら遅れています。「2025年の崖」レポートではその理由として、

  • 既存システムの過度なカスタマイズによりアップデートや改善ができない
  • 既存システムのサイロ化により全体的にデータの活用ができない

以上の理由があげられています。

また、「デジタル トランスフォーメーションを妨げる 3 つの障害」では、大きく分けて、3つの障害あるとされています。

  1. チームの参加意欲の欠如
  2. 標準化の失敗
  3. 変化への抵抗感

多くの経営者は DX 化の重要性は理解していますが、上記の理由で進められていないというのが現状です。課題を正しく解決し、進めることができれば、日本企業の競争力の低下を防ぎ、日本経済に大きく影響すると予測されています。

DX(デジタルトランスフォメーション)とは?

レガシーシステム (DX 推進課題)

過度なカスタマイズにより既存システムの複雑化、担当者が異動、退職などの理由でアップデートや改善ができずにいて悩まれている企業は多いかと思います。その結果、古いシステム (レガシーシステム)を使い続けることで、セキュリティや生産性の低下を引き起こしてしまいます。

事業部ごとで異なるシステムを使用している場合、サイロ化によりシステムなどが組織全体から孤立してしまい、データを活用しきれていない例も多く存在します。それが原因で正しい経営判断ができていない企業や作業効率の低下によりコストが上がるようなことにも繋がってしまいます。レガシーシステムとは、多くの企業が抱えている大きな問題であると同時にレガシーシステムからの脱却を急ピッチで進めるべき課題であると言えるでしょう。

DX の成功事例

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、IT企業のようなテクノロジーをビジネスの軸にしている企業だけがデジタル技術を活用してビジネスを成長させるだけでなく、さまざまな業界の企業が DX やアジャイル開発による商品開発やサービス提供をするのが当たり前になっています。

例えば、製造業でデジタルトランスフォーメーションを推進している企業では、ソフトウェアを活用した製品開発や製品自体にソフトウェアを組み込んだ機能を提供している企業は多くあります。すでに多くの人が使われている電子書籍リーダーやスマートウォッチでは、検索、電子決済、コミュニケーションツールなどの便利な機能でユーザーの利便性をあげています。ソフトウェアを組み込むことで、他社商品やサービスとの差別化を成功させている企業や課題解決ができた企業は多いでしょう。

また、DX を企業が導入することで、生産性の向上、業務の最適化、コストの削減などの場面で大きく効果を発揮している事例もあります。例えば、様々な業界で見られますが、AI チャットボットの導入による問い合わせ対応の業務を無人化、IT を活用したペーパーレス化の導入による業務短縮化です。これらは DX 事例のごく一部でしかないですが、ビジネスと人々の生活を確実に変えてきているといえます。

DX 推進と加速

当ブログでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)導入の重要性、課題、影響などについてお伝えしました。企業は市場の変化に柔軟・迅速に対応するために、しっかりと現状把握をして、課題点を各事業部の責任者と担当者で認識合わせを行い、一つずつ解決していくことからはじめてみませんか?

ソフトウェア開発も DX 化できる

CircleCI では、ソフトウェア開発で欠かせない CI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery) を提供しています。CI/CD とは、ソフトウェア開発におけるビルド、テスト、リリースなどの工程を自動化させることができます。自動化させることにより、生産性の向上、開発や運用作業を効率化させることを可能としています。上記でもお伝えしましたが、製品やサービスのデジタル化を進めていくとソフトウェア開発による差別化が重要になってきますので、DX を加速するための解決策としてご検討してみてはいかがでしょうか。

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