CircleCI は本日、より高品質なコードを開発できるローカル開発環境の実現を目的として、パリを拠点にソース コード分析用 AI エンジンを開発している Ponicodeを買収したと発表しました。

Ponicode 社の買収に至った理由は、テストの作成やコードへのコメント、コード品質の分析など、コード開発の妨げになるわずらわしい仕事から開発者を解放しようという同社の献身的な姿勢に感銘を受けたためです。 Ponicode 社が掲げる「開発者の業務を快適にして生産性を高める」という理念は、CircleCI のミッションにぴったりと合致するものです。本契約を通じて、CircleCI での変更管理がさらに容易になり、ソフトウェア開発者の皆さまがより迅速にイノベーションを起こせるようになると期待しています。

AI の力でテストの効率を高める

これまでも、質の高いコードを開発するためにはコード カバレッジが重要であるさまざまな記事で解説してきました。しかし、お寄せいただいたご意見で指摘されているように、コード カバレッジは (60% でも、80% でも、あるいは 99% でも) 適切な意思決定を行うための材料の 1 つに過ぎません。 開発チームは、テストに使えるツールだけでなく、テストの優先度をどこに置くべきかも知らなければなりません。つまり、コードベースのどの部分が重要かを知る必要がある、ということです。 今回の Ponicode の買収によって、AI の力によって最優先で対応すべきギャップを特定することが可能になります。さらに、ほとんどの場合には、テストの自動作成も実現できます。

より良い CI/CD を目指して

CircleCI の目標は、業界最高峰の CI/CD ツールを提供することです。 Ponicode のテスト作成およびスコア評価機能が加わったことで、この目標にまた一歩近づくことができました。 この度の買収により、CircleCI の開発者向けサービスは拡充され、今以上に開発を快適に行える環境を整えられるようになりました。そして、高品質なソフトウェアをスピーディかつ大規模にリリースできるようサポートする力も一層高まりました。

これまで CircleCI では、チーム向けにソフトウェアのビルド、テスト、デプロイ、リリースに役立つトップクラスのソリューションを提供してきました。一方、開発者個人の日常業務における課題の解決については、まだまだ取り組みの余地が残されていることも事実です。

Ponicode チームが CircleCI の仲間に加わることで得られるメリットは、新機能の展開だけではありません。開発者が最も生産性を発揮できるローカルの開発環境、つまり IDE に、既存の CircleCI プラットフォームの機能を直接提供する道も開けたのです。

CircleCI が、開発者のみなさまにとってチームや組織と成果物を統合できる一元的な CI/CD プラットフォームであることに変わりはありません。今後はこうしたサービスに加えて、日頃から使い慣れているツールや環境でより質の高いソフトウェアを開発できるよう、単体テストのサポートやコード カバレッジの優先順位付けなどの新ツールを展開する予定です。

CircleCI の今後の展開

すでに Ponicode を使っている方は、CircleCI への組み込み後もこれまでどおり利用できますので、ご安心ください。 Ponicode を利用したことがない方は、ぜひ Ponicode の Visual Studio Code 拡張機能をお試しください。 また、Ponicode の単体テスト プレイグラウンドにて、サンドボックス アプリで Ponicode の単体テスト自動生成機能をお試しいただけます。

パリを拠点とする Ponicode チームがメンバーに加わったことで、CircleCI にはフランスへの進出の道が開かれました。 ”イノベーション サイクルを加速し、開発者が直面しているトイルを撲滅する”。この胸が躍るようなミッションに 賛同いただける方は、ぜひ CircleCI と一緒に働きましょう。 詳しくは、こちらをご覧ください。

CircleCI をまだご利用でない方は、ぜひ今すぐ無料アカウントを作成して、継続的インテグレーションがソフトウェア開発にもたらすメリットを実感してください。