CircleCI では、Ubuntu 14.04 および 16.04 ベースの Linux 仮想マシン (VM) イメージについて、2022 年 3 月後半と 4 月後半に提供を一時中断した後、2022 年 5 月 31 日をもって完全に提供を終了いたします。 これらのイメージをお使いの場合は、提供が完全に終了される 2022 年 5 月 31 日までに、設定ファイルを更新して新しい Ubuntu machine イメージを指定してください。

Ubuntu 14.04 イメージと Ubuntu 16.04 イメージのサポート終了について

machine Executor での Ubuntu 14.04 & 16.04 の Linux VM イメージの使用については、すでに 2022 年 2 月 15 日時点でサポートが終了しています。 そのため、今後、これらのイメージに新しいリリースやサポートが提供されることはありません。 これらのイメージの提供は 2022 年 5 月 31 日に終了します。この日以降、Ubuntu 14.04 イメージまたは 16.04 イメージを使用しているパイプラインは失敗するようになります。

プロジェクトでこれらのイメージをお使いのみなさまには、今後、新しい Ubuntu イメージへの移行をお願いするメールをお送りいたします。 しかし、このようなメール通知に気づかないお客様もいると想定されます。そのため、メールの配信後、提供終了に先だち該当するイメージの提供を一時的に (短期間) 中断いたします。

Ubuntu 14.04 & 16.04 イメージの提供終了までのスケジュール

Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージの提供終了までのスケジュールについては、以下の表をご覧ください。

                                             日付                                          内容
2022/02/15 該当イメージを使用しているお客様に通知メールを送信。 現時点で移行を希望するお客様向けに、Ubuntu 20.04 イメージをリリース済み。
2022/03/21 最初の Ubuntu 22.04 ベータ版イメージをリリース。
2022/03/29 1 回目のイメージ提供中断。以下の時間帯に、Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージが 10 分間使用できなくなります。

- UTC 00:00~00:10 & 01:00~01:10 (JST 09:00~09:10 & 10:00~10:10)
- UTC 10:00~10:10 & 11:00~11:10 (JST 20:00~20:10 & 21:00~21:10)
- UTC 15:00~15:10 & 16:00~16:10 (JST 24:00~24:10 & 25:00~25:10)

【タイムゾーン変換早見表 (英語)】

これらのイメージを使用しているジョブでは failed to create host: Image <image-name> is not supported エラーが発生します。
2022/04/22 Ubuntu 22.04 安定版イメージをリリース。
2022/04/26 2 回目のイメージ提供中断。以下の時間帯に、Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージが 20 分間使用できなくなります。

- UTC 00:00~0:20 & 01:00~1:20 (JST 09:00~09:20 & 10:00~10:20)
- UTC 10:00~10:20 & 11:00~11:20 (JST 20:00~20:20 & 21:00~21:20)
- UTC 15:00~15:20 & 16:00~16:20 (JST 24:00~24:20 & 25:00~25:20)

【タイムゾーン変換早見表 (英語)】

これらのイメージを使用しているジョブでは failed to create host: Image <image-name> is not supported エラーが発生します。
2022/05/19 3 回目のイメージ提供中断。 以下の時間帯に、Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージが 3 時間間使用できなくなります。

- UTC 00:00 — 03:00
- UTC 08:00 — 11:00
- UTC 16:00 — 19:00

【タイムゾーン変換早見表 (英語)】

これらのイメージを使用しているジョブでは failed to create host: Image <image-name> is not supported エラーが発生します。

Ubuntu 22.04 が machine: true の新しいデフォルト イメージになります。
2022/05/31 Ubuntu 14.04 & 16.04 の提供終了。これらのイメージは完全に廃止されます。

Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージの提供中断は、2022 年 3 月 29 日に 1 回目、2022 年 4 月 26 日に 2 回目を実施予定です。 これらの提供中断期間中は、該当イメージを使用したパイプラインを実行できなくなります。 2022 年 5 月 31 日に Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージは完全に廃止されます。この日以降、これらのイメージを指定しているパイプラインは、新しいイメージを指定しない限り失敗するようになります。

Ubuntu 14.04 & 16.04 イメージの提供を終了する理由

CircleCI では、最大限の安定性とセキュリティをみなさまに提供すべく取り組んでいます。 この度の Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージの提供終了は、その一環です。より新しいイメージに移行していただくことで、豊富な公式サポートを受けられる、セキュリティが向上する、Linux VM ベースのパイプラインの互換性が確保されるといった、さまざまなメリットが得られます。

Ubuntu 公式サポート

単刀直入に言って、Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージが現役である時期は過ぎ去りました。 Ubuntu の開発・サポートを担当する Canonical 社は、Ubuntu 14.04 のサポートを 2019 年に、16.04 のサポートを 2021 年に終了しました。 下図に、Canonical 社によるサポートの現状をグラフで示します。オレンジ色の部分が、Ubuntu の (CircleCI や他のプロバイダーから提供されているイメージの) 標準的なサポート期間です。

Ubuntu のリリース サイクル

セキュリティと互換性

Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージの公式サポート終了に伴い、バグ修正やセキュリティ更新プログラムは提供されなくなりました。 そのため、Node.js、Python、OpenJDK など、同梱されているソフトウェアの新バージョンも提供が終了しています。 何にも増して重大なのは、ビジネスに影響するセキュリティ侵害が発生しても、CircleCI から更新版のイメージを提供できないということです。

Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージでは、log4j CVE、GitHub の OpenSSH プロトコルのサポート終了Let’s Encrypt の証明書の期限切れといったセキュリティ上の問題への対策が非常に難しいか、実質的に不可能です。 時間が経つにつれ、こうした問題の影響はさらに悪化します。

Ubuntu 14.04 & 16.04 イメージの提供終了による影響を確認する方法

Ubuntu 14.04 および 16.04 イメージをプロジェクトで使用しているお客様には、CircleCI から直接メールでご連絡いたします。 ただし、メールは見落とされてしまうこともあるため、これらのイメージの一時提供中断も実施します。 この提供中断の影響を受けるかどうかで、5 月 31 日に予定されているイメージ提供終了による影響の有無を知ることができます。 正確なスケジュールについては、前掲の表をご覧ください。

ご自分でプロジェクトを確認する場合は、下表のイメージが使用されていないか調べてください。

提供終了が計画されている Ubuntu 14.04 ベースのイメージ:

  • machine: true (以下の注を参照)
  • circleci/classic:201703-01
  • circleci/classic:201707-01
  • circleci/classic:201708-01
  • circleci/classic:201709-01
  • circleci/classic:201710-01
  • circleci/classic:201710-02
  • circleci/classic:201711-01
  • circleci/classic
  • circleci/classic:latest
  • circleci/classic:edge

注: デフォルト イメージを使用している場合、つまり設定ファイルで machine: true を指定している場合は、Ubuntu 14.04 ベースのイメージが使用されています。 例外は、CircleCI Server または CircleCI ランナーを使用している場合のみです。 それ以外の場合は、提供終了の影響を受けるため、サポート対象のイメージに移行する必要があります。

提供終了が計画されている Ubuntu 16.04 ベースのイメージ:

  • circleci/classic:201808-01
  • ubuntu-1604:201903-01
  • ubuntu-1604:202004-01
  • ubuntu-1604:202007-01
  • ubuntu-1604:202010-01
  • ubuntu-1604:202101-01
  • ubuntu-1604:202104-01

上記のいずれかのイメージを使用している場合、設定ファイルは以下のようになります。

jobs:
  my-job:
    machine:
      image: ubuntu-1604:202010-01

サポート対象の Ubuntu イメージへの移行方法

プロジェクトをサポート対象の Ubuntu イメージに移行する方法は、お客様の技術要件に応じていくつか存在します。 よく使われる方法は 2 つあり、1 つは「VM から CircleCI 製 Docker イメージに移行する」、もう 1 つは「設定ファイルを更新して新しい Ubuntu machine イメージに移行する」です。

CircleCI イメージに移行する

まず検討していただきたいのは、そもそも Linux マシン/VM イメージを使用する必要があるかどうかです。 CircleCI では、スピードと柔軟性に優れ、ほとんどのユースケースに対応可能な CircleCI イメージという Docker ベース イメージをご提供しています。 検討の参考として、「Executor タイプの選び方」をぜひご覧ください。

新しい Ubuntu マシン イメージに移行する

machine Executor がプロジェクトで必要とされる場合は、 新しいイメージへの移行をお願いいたします。 CircleCI では、すぐにお使いいただけるサポート対象 Ubuntu 20.04 イメージをご用意しています。 この Ubuntu イメージをはじめとする VM イメージについては、デベロッパー ハブをご覧ください。 新しいイメージへの移行方法については、以下の CircleCI ドキュメントを参照してください。

注: 2022 年 4 月に、Canonical から次の Ubuntu 長期サポート (LTS) リリースである Ubuntu 22.04 が公開される予定です。 CircleCI では、このイメージのベータ版のリリースを 3 月 21 日に予定しています。その後は定期的なアップデートを行い、Canonical による GA リリース翌日の 4 月 22 日にイメージの GA リリースを公開予定です。 スケジュールの詳細については、前掲の表をご覧ください。

おわりに

現在プロジェクトで Ubuntu 14.04 および 16.04 をお使いの場合、これらのイメージはサポートが終了済みですので、速やかに移行の計画をお願いいたします。 3 月後半および 4 月後半に予定されているイメージの一時提供中断までに移行を完了していただければ、パイプラインが影響を受けることはありません。 何よりも重要なのは、5 月 31 日のイメージ提供終了までに移行を終えていただくことです。この日以降、Ubuntu 14.04 または 16.04 ベースのマシン イメージを使用した場合、パイプラインのビルドはすべて失敗します。

お使いのプロジェクトがイメージ提供終了の影響を受けるかどうか不明な場合や、サポート対象の Ubuntu イメージへの移行方法に不安がある場合は、こちらのサポート記事 (英語) をご覧になるか、サポートまでお問い合わせください。