Linux VM 実行環境の使用
ジョブは、Machine Executor を使用して Linux イメージを指定することで、Linux VM (仮想マシン) 実行環境で実行できます。 Machine Executor を使うと、ジョブは専用の一時的な仮想マシン上で実行されます。
Machine Executor を使用すると、アプリケーションは OS のリソースにフルアクセスでき、ユーザーはジョブ環境を完全に制御できます。 この制御は、ネットワークインターフェイスのリッスンなどの目的でネットワークスタックへのフルアクセスが必要な場合や、sysctl
コマンドを使用してシステムを変更する必要がある場合に便利です。
Machine Executor を使うには、 machine
キーをお客様のジョブ設定ファイルの中で使用し、イメージを指定します。
利用できるイメージの一覧は、 設定ファイルのリファレンス、または Developer Hub でご覧いただけます。 お客様が CircleCI Server インストール環境で作業している場合、上記の例は構文が少し異なります。また、利用できる Linux イメージは、お客様のシステム管理者によって管理されます。
利用できる LinuxVM リソースクラス
クラス | vCPU | RAM | ディスクサイズ |
---|---|---|---|
medium | 2 | 7.5 GB | 150 GB |
large | 4 | 15 GB | 150 GB |
xlarge | 8 | 32 GB | 150 GB |
2xlarge | 16 | 64 GB | 150 GB |
2xlarge+ | 32 | 64 GB | 150 GB |
プリインストールされているソフトウェア
プリインストールされているソフトウェアの最新のリストは Image Builder のページを参照してください。 詳細は、 Discuss のページでもご確認いただけます。
sudo apt-get install<package>
を使って追加パッケージをインストールできます。 パッケージが見つからない場合は、インストールの前に sudo apt-get update
が必要な場合があります。
Docker とのマシンの使用
Machine Executor を使用すると、Docker プロセスにもフルアクセスできます。 これにより、特権 Docker コンテナを実行し、新しい Docker イメージをビルドできます。
以下の例では、image
キーを使用するとともに Docker レイヤーキャッシュ (DLC) を有効化しています。 DLC は、ジョブまたはワークフロー中に Docker イメージをビルドする場合に便利な機能です。
machine:
image: ubuntu-2004:202104-01
docker_layer_caching: true # default - false
マシンと IP アドレスの範囲の使用
IP アドレスの範囲 192.168.53.0/24
は、Machine Executor での社内使用のために CircleCI が予約しています。 この範囲はジョブ内でご使用にならないでください。
次のステップ
プロジェクトで使用する Executor を Docker から machine
に移行する方法については、 Docker Executor から Machine Executor への移行を参照してください。