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IP アドレスの範囲機能

1 month ago1 min read
クラウド
このページの内容

CircleCI のジョブで使用する IP アドレスを、明確に定義された範囲のみに限定できます。

概要

IP アドレスの範囲機能は、既存のワークフローやプラットフォームを使って、制限された環境への IP アドレスに基づくアクセスを設定する必要があるお客様のための機能です。 CircleCI は、この機能の一環として CircleCI のサービスで使用する IP アドレスのリストを公開しています。 この機能を有効にしたジョブのトラフィックは、ジョブの実行においてリスト上のいずれかの IP アドレスを使用するようになります。

本機能は現在 Performance プランまたは Scale プランのお客様にご利用いただけます。 料金は、この機能を有効にしたジョブのデータ使用量に応じて計算されます。 料金に関する詳細は、 Discuss の投稿をご覧ください。

IP アドレスの範囲機能のユースケース

この機能により、お客様のインフラストラクチャへのインバウンド接続を、CircleCI に関連付けられた IP アドレスに制限することができます。

IP アドレスに基づくアクセス制限は、以下のようなユースケースで便利です。

  • プライベートアーティファクトリポジトリへのアクセス
  • ファイアウォール内でホストされている CocoaPods プロキシからの依存関係のプル
  • 社内環境でのテストケースの実行
  • プライベート AWS リソースへの結合テストの実施
  • 機密データが含まれる社内アプリのデプロイ
  • 本番環境ネットワークへのアクセスの付与

IP アドレスの範囲機能を使用した設定ファイルサンプル

version: 2.1
jobs:
  build:
    circleci_ip_ranges: true # opts the job into the IP ranges feature
    docker:
      - image: curlimages/curl
        auth:
          username: mydockerhub-user
          password: $DOCKERHUB_PASSWORD  # context / project UI env-var reference
    steps:
      - run: echo “Hello World”
workflows:
  build-workflow:
    jobs:
      - build

この機能により割り当てられる IP アドレスのリスト

最終更新: 2022 年 4 月 6 日

IP アドレスの範囲機能を有効にしたジョブには、以下のいずれかの IP アドレスに割り当てられます。

  • 3.228.39.90
  • 18.213.67.41
  • 34.194.94.201
  • 34.194.144.202
  • 34.197.6.234
  • 35.169.17.173
  • 35.174.253.146
  • 52.3.128.216
  • 52.4.195.249
  • 52.5.58.121
  • 52.21.153.129
  • 52.72.72.233
  • 54.92.235.88
  • 54.161.182.76
  • 54.164.161.41
  • 54.166.105.113
  • 54.167.72.230
  • 54.172.26.132
  • 54.205.138.102
  • 54.208.72.234
  • 54.209.115.53

コアサービス用 IP アドレスのリスト

コアサービス (ジョブのトリガーや CircleCI と GitHub 間でのユーザーに関する情報の交換などに使用されるサービス) 用の IP アドレスの範囲は以下のとおりです。

  • 18.214.70.5
  • 52.20.166.242
  • 18.214.156.84
  • 54.236.156.101
  • 52.22.215.219
  • 52.206.105.184
  • 52.6.77.249
  • 34.197.216.176
  • 35.174.249.131
  • 3.210.128.175

IP アドレスの範囲に関する更新履歴

2021-08-23

  • コアサービス用 IP アドレスのリストに新しい IP アドレスが追加されました。

マシン用のリストもアップデートされ、新しい IP アドレスが反映されました。

2022-04-06

  • Docker プルがリスト上の IP アドレスを使用するよう、IP アドレスの新規追加および削除を行いました。

マシン用のリストもアップデートされ、新しい IP アドレスが反映されました。

マシン用のリストは、以下の DNS A レコードの照会により見つけられます。

  • ジョブ用の IP アドレス: jobs.knownips.circleci.com

  • コアサービス用の IP アドレス: core.knownips.circleci.com

  • すべての IP アドレス: all.knownips.circleci.com

照会には、お好きな DNS リゾルバをご使用いただけます。 以下は、デフォルトのリゾルバで dig を使った例です。

dig all.knownips.circleci.com A +short

少なくとも 1 つのジョブの IP アドレスの範囲機能を有効にしているお客様には、このリストが変更される場合はメールで通知します。 既存の IP アドレス範囲が変更される場合、その 30 日前に通知を行います。 今後変更があった場合、本ドキュメントとマシン用のリストも更新されます。

料金

料金はこの機能を有効にしたジョブのデータ使用量に基づいて計算されます。 一つのワークフローやパイプラインにおいて、本機能を有効にしているジョブと有効にしていないジョブが混在しても構いません。 IP アドレスの範囲機能が有効なジョブにおいて、ジョブの実行の開始前に Docker イメージをコンテナにプルするために使用されるデータに対しては 料金は発生しません。

料金に関する詳細は Discuss の投稿をご覧ください。

IP アドレスの範囲機能の使用量は、CircleCI アプリの Plan Usage でご確認いただけます。

IP アドレスの範囲機能の場所を示すスクリーンショット

Job Details の UI ページの Resources タブから、すべての Docker ジョブ (IP アドレスの範囲機能を無効にしているジョブを含む) の概算ネットワーク通信量を確認できます。 この概算値から、ジョブのIP アドレスの範囲機能を有効にした場合の料金を有効化する前に見積もることができます。 詳細については、 Discuss をご参照ください。 ジョブが IP アドレスの範囲機能を有効にしているかどうかは「IP ranges」バッジで確認できます。

概算ネットワーク通信量を示すスクリーンショット

AWS および GCP の IP アドレス

IP アドレスの範囲機能が有効なジョブだけでなく、すべてのジョブ を CircleCI のプラットフォームで実行するマシンは、Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、CircleCI の macOS 用クラウドでホストされます。 CircleCI のトラフィックの送信元となるこれらのクラウドプロバイダーの IP アドレスを網羅したリストについては、各プロバイダーの IP アドレスの範囲を参照してください。 AWS と GCP では、この情報を公開するエンドポイントが提供されています。

  • AWS: CircleCI は us-east-1 および us-east-2 リージョンを使用
  • GCP: CircleCI は us-east1 および us-central1 リージョンを使用

大半が CircleCI のマシンではないため、AWS または GCP の IP アドレスに基づいて IP ベースのファイアウォールを設定することは推奨されません。 また、AWS および GCP のエンドポイントのアドレス割り当ては継続的に変更されるので、常に同じであるという保証はありません

CircleCI macOS 用クラウド

上記の AWS や GCP に加えて、CircleCI macOS 用クラウドでもマシンが実行するジョブをホストしています。 CircleCI の macOS 用クラウドでは下記の IP アドレスを使用します。

  • 100.27.248.128/25
  • 100.29.139.128/25
  • 98.80.165.0/24
  • 38.23.41.0/24
  • 38.23.42.0/24
  • 38.23.43.0/24
  • 207.254.116.0/24
  • 207.254.118.0/24
  • 18.97.4.0/24
  • 18.97.6.0/24
  • 18.97.7.0/24

IP ベースのファイアウォールを構成し、CircleCI のプラットフォームから送信されるトラフィックを許可する場合は、IP アドレスの範囲機能の使用をお勧めします。

既知の制限

  • 現在、 パイプラインのパラメーター機能を使った IP アドレス設定構文の指定はサポートしていません。 詳細は Discuss の投稿 (英語)をご覧ください。

  • 現在、IP アドレスの範囲機能を使用できるのは、 Docker Executor (remote_docker を除く) のみです。 Machine Executor または setup_remote_docker で IP アドレスの範囲機能を使用しようとしたジョブは、エラーを表示して失敗します。 詳細は、 Discuss の投稿 (英語) を参照して下さい。

  • CircleCI では、まれに上記リストに明確に定義されている IP アドレス以外の IP アドレスががジョブの実行に使用される不具合があることを認識しています。


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